OSPFについて
OSPF(OpenShortestPathFirst)とはIETFによりRFCで標準化されたダイナミックルーティングプロトコルです。AS内部で使用されるIGPに分類されリンクステート型のルーティングプロトコルです。
標準化されたプロトコルのため、RFCに準拠した動作であればCisco-Juniperというようにメーカー相互接続が可能となります。
OSPFルータの種類
- バックボーンルータ
バックボーンエリアと接続しているOSPFルータ - 内部ルータ
1つのエリアのみ所属しているOSPFルータ - ABR
複数のエリアに所属しているOSPFルータ - ASBR
別のルーティングプロトコルを接続しているOSPFルータ - DR
代表ルータ - BDR
バックアップ代表ルータ - DROTHER
DR/BDR以外のOSPFルータ
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エリアの種類
- バックボーンエリア(area 0)
中心となるエリア - 標準エリア(area xx)
バックボーンに接続されているエリア - スタブエリア
LSA(Type1,2,3のみ許可)が制限されているエリア
エリア内にASBRが設置できない
LSA Type4,5の代わりにデフォルトルートで通知 - トータリースタブエリア
LSA(Type1,2のみ許可)が制限されているエリア
エリア内にASBRが設置できない
LSA Type 3,4,5の代わりにデフォルトルートで通知 - NSSA
LSA(Type1,2,3,7のみ許可)が制限されているエリア
エリア内にASBRが設置できなる(LSA Type7)
LSA Type4,5の代わりにデフォルトルートで通知 - トータリーNSSA
(Type1,2,7のみ許可)が制限されているエリア
エリア内にASBRが設置できなる(LSA Type7)
LSA Type3,4,5の代わりにデフォルトルートで通知
OSPFパケットの種類
- Hello
キープアライブ
マルチキャスト(224.0.0.5) - DBD(Database Description)
ルート情報データベース - Link State Request
不足しているルートの問い合わせ - Link State Update
Requestに対する回答 - Link State Ack
Updateに対する応答
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LSA(Link State Advetaisment)の種類
- Type1 Router LSA
ルータのインタフェース情報など全OSPFルータが生成 - Type2 Network LSA
マルチアクセスネットワーク内のルータ情報などDRが生成 - Type3 Network Summary LSA
他エリアの経路情報 ABRが生成 - Type4 ASBR Summary LSA
ASBRあての経路情報 ABRが生成 - Type5 AS External LSA
外部ネットワークの経路情報
ASBRが生成metric-type 1 ASBRまでのCostを計算しない。
metric-type 2 ASBRまでのCostを加算 - Type 7 NSSA External LSA
NSSA内で通知する外部ネットワークの経路情報 NSSA内のASBRが生成
状態遷移
- Down
Helloパケットを受け取っていない情報 - Inite
Helloパケットを受け取った状態 - 2way
お互いを認識した状態 - ExStart
LSAを送るマスター/スレーブを決める - Exchange
DBDの交換 - Loading
LSR/LSUの交換 - Full
LSDB同期状態